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若山真央「Find my shape」


2024.8.1 thu - 8.14 wed


この度SANBANCHOGALLERY では、若山真央の初個展「Find my shape」を開催いたします。


自然や物などの具象的表現と多角形や円などの幾何学的表現が重なる若山の作品は個性・アイデンティティについて、その曖昧さと変容をテーマに表現しています。


本展では「形作られる」と「変化する」の新旧 2 つの作品テーマを展示し、制作テーマとの向き合い方の変化と現在地を明らかにしていきます。


1)形作られるForm~わたしは他者によって形作られる~


制作概念の根幹である「私とは何か?」という問いに対し、若山は「私という存在は他者によって形作られる」と答えます。


大学と大学院を北京の美術大学で過ごした若山は、文化背景の異なる人々との生活や交流を通して、国籍や性別などの属性や特徴、それに伴う固定観念によって周囲が自分を規定しているように感じるとともに、無意識に周りの人々が持つ考えや価値観が自分自身を構成する要素の一部となっていることに気が付きました。


「日本人らしさ、自分らしさ、アイデンティティはどこで形成されるのか。何物にも影響を受けない純粋な私は存在せず、私は他者によって象られ影響され世界に存在しているのかもしれない」と考えた若山はその考えを作品に昇華していくようになります。


作品内に描かれる自然風景や動物や物は自分が思う自分自身を表し、それらが他者からの影響を表す図形や線によって覆われたり遮られたりすることで、画面全体において私という存在が象として不安定かつ象徴的に表現されています。






2)変化する Change~わたし達は変化していく~


近年、若山は「形作られる」という個に着目した制作テーマから視野を広げ、他者との関わり方とそれによる変化に焦点を当てるようになりました。


他者との関わりは様々です。共感し繋がったかと思えば、すれ違ったり時には衝突したりすることもあります。

そして関わり合いの中で考え方や価値観は変容し私という存在は少しずつ形を変えていきます。

本テーマの作品では、「形作られる」で創られた私という象とそれと同様に形成される他者という象が重なったりズレたり繋がったりすることで、自分と他者との関係性の中で存在=象が相互に作用し変化していく様子が表現されています。



Find my shape

私という存在を芸術表現として探求し続ける若山真央の思慮に富む作品を是非ご高覧下さい。








SAN BANCHO GALLERY

三番町ギャラリー



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